私は大学院生の頃、アパートの庭で家庭菜園を作り、節約生活をしていました。ある日、掃除をしていると、救急車がアパートの前で動けなくなっていました。無断駐車が原因で進めず、救急隊員が私にアパートをUターンに使わせてほしいと頼んできました。急いで大家さんに確認すると了承を得たため、家庭菜園を犠牲にして道を開けました。救急隊員たちも感謝しつつ通り抜けていきました。
翌日、その救急隊員が恩返しに鉢植えを持ってきて、「これでも植えてください」と深々と頭を下げてくれました。実際の被害は小さいものでしたが、その心遣いに感動しました。その後、救急車に乗っていた方の近所の親戚までお礼に訪れ、私の大学院生活は地域の優しさに支えられたものとなりました。恩返しの連鎖が私の生活を豊かにしてくれたのです。