俺は電車に乗って、自分の指定席に向かうとおっさんが座ってた。「ここ、俺の席です」と伝えると、おっさんは「他の席が空いてるだろ」と全く動かない。仕方なく、俺は以前から考えていた撃退法を試すことにした。
おっさんのひざに無言で座り込んでやったのだ。一瞬驚いた顔をしたおっさんは、「な、なにをしてる!」と慌てたが、俺は意に介さず座り続けた。しばらくして車掌が巡回してきたので、そのタイミングで指定券を見せた。
車掌が状況を理解し、おっさんを他の空席に移動させてくれた。少し気まずかったけど、俺の作戦は見事に成功。スカッとした気分で残りの旅を楽しんだ。その日以来、俺は自分のスペースを守ることに、更に自信がついた。