義理の両親が米農家である私は、大阪に住んでいるが、美味しい米に恵まれている。職場の同僚から、家族6人で食べる米が足りないので、今回だけ融通して欲しいと頼まれた。手元に在庫があるか分からないが、困っている時はお互い様の精神で少し助けてあげようと考えた。
30キロの米袋を同僚に渡した際、失礼な言い方で「安く手に入れた意味が分からない」と言われた。私はその瞬間、一瞬愕然とした。高価な米であることを分かっていただけてない様子に失望した。すぐに心を立て直し、自分自身の気持ちを振り返る機会となった。
同僚の要求にも関わらず、私は目先の利益ではなく人と人との助け合いの精神を大事にしようと誓った。無理をすることなく、人間関係を大切に考えることが必要だと改めて実感した出来事だった。