ある冬の日、長男の家を訪れた私、中田よしこは、目を疑った。玄関先で孫のみかこが、寒空の中で裸足のまま正座して泣いていたのだ。「寒いでしょ、どうして中に入らないの?」と尋ねると、みかこは涙をこらえ、「弟のお誕生会は本当の家族だけだって…」と答えた。この言葉に私は怒りで体が震えた。
すぐにみかこを連れて暖かい場所へ。近所の居酒屋で私はある人物に連絡を取った。それは長男の前妻である美奈代さん。彼女の登場により、みかこの境遇が明るみになり、長男夫婦は辛い現実に直面することとなる。
冷たい扱いを受け続けた孫は、ついに本当の家族の元で幸せを取り戻したが、長男と再婚相手の春子は裁判の結果、多額の賠償金を負い、二人は地獄を見ることになった。私たち家族は、この騒動を経て、絆を再確認し、新しい生活を始めることができたのだった。