私は数年前まで助産師として働いていました。ある日、両親学級での妊婦体験中、若い夫が「こんなの余裕じゃん」と言いながら楽しそうに飛び跳ねているのを見ました。そんな夫に向かって、「実際のお腹には赤ちゃんがいるんだから、その動きはどうなの?」と内心思わずにいられませんでした。
出産当日、彼はまたもやタバコ休憩を取ろうとしていました。「奥さんが頑張っているのに!」と、助産師としてのプロの笑顔の裏でイライラしました。奥さんは元気な男の子を出産しましたが、その直後に彼女は夫の赤ちゃんへの嫉妬を考え直し、「もうこの父親は必要ないかもしれません」と呟きました。
その母親は 一人で赤ちゃんを抱えて退院しました。数週間後の検診で彼女は明るい笑顔を見せてくれました。今でも親子が幸せに暮らしていることを願っています。